ヴェポライザーとは?電子タバコ・VAPE(ベイプ)と何が違う?

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1. ヴェポライザーとは?

近年、タバコの値段は上がり続けています。2018年10月からも、1本あたり1円ずつ値上げしました。こうしたニュースに頭を悩ませている喫煙者は多いのではないでしょうか。
さらに、平成32年10月、平成33年10月に、それぞれ1本1円ずつ上がっていくことも厚生労働省がすでに公表しています。
(参考:厚労省「平成30年度 税制改正の概要」

さて、そんなタバコ事情に悩む喫煙者の方に知っていただきたいのが、今回ご紹介する「ヴェポライザー」です。ヴェポライザーとはいわゆる加熱式タバコ(非燃焼タバコ)のことで、シャグ(タバコ葉)を電気で加熱(約200℃)して蒸気となった煙を吸う、という仕組みです。
詳しくは、次の項目「ヴェポライザーのメリット」でも解説しますが、一般的な紙巻タバコとヴェポライザーには、以下のような違いがあります。

○ランニングコストが安い
○タールの発生が削減される
○身体に吸収される有害物質が少ない

ヴェポライザーは、手巻タバコのシャグを使うのが基本ですが、市販の紙巻タバコで使うこともできます。1本を4〜5等分に切ってヴェポライザー本体に入れて吸引する、という具合です。つまり一箱20本が、80〜100本分に相当することになります。
ヴェポライザー本体さえ購入してしまえば、以降のランニングコストはかなり低く抑えられることになります。他の加熱式タバコと同じで、USBで簡単に充電できる点もコストを抑えられる理由の1つでしょう。(電池交換式の製品もあります)

2. ヴェポライザーのメリット・デメリットとは?

ヴェポライザーのメリットとデメリットについて、それぞれ見ていきましょう。

ヴェポライザーのメリット

1. タバコ代を大幅削減

仮に、一箱500円のタバコを一日一箱ペースで吸うとしましょう。月に1万5,000円(500円×30箱)、年間約18万円かかります。一方、ヴェポライザーの場合は、紙巻きタバコを使用する場合なら、一回の使用は一本を4〜5等分にした量で済みます。つまり出費も5分の1となり、1ヵ月3,000円(500円×6箱)程度となります。 単純計算で年間のタバコ代は3万6,000円、約144,000円のたばこ代が節約できます。 ヘビースモーカーの人ほど、年間のタバコ代を大幅に削減できることにつながります。ヴェポライザー本体の値段は、8,000円〜1万円ほどで購入可能です。

2.デザインの幅広さ

ペン型でスタイリッシュなもの、パイプ型、メタリックなものなど、デザインが豊富な点もヴェポライザーの魅力です。受動喫煙防止の動きが盛んになってきたことから、「最近、タバコを吸っている姿を見られるのが恥ずかしくなってきた」と感じている人は多いのではないでしょうか。 ヴェポライザーなら、むしろ喫煙している姿で、「オシャレ」や「最先端」といった印象を与えることができるはずです。

3.人体への悪影響を軽減

ヴェポライザーは、一般的な紙巻きタバコに比べて、人体に有害と言われるニコチンやその他の発がん性物質の発生・吸収を軽減できると言われます。加熱式タバコそのものが、従来のタバコに比べて、タールなどの有害物質が削減されると言われているためです。 この点は健康を気遣っている人には、大きなメリットでしょう。
(参考:非燃焼・加熱式タバコや電子タバコに対する日本呼吸器学会の見解 p2・17行目

ヴェポライザーのデメリット

1.使用とメンテナンスの手間

ヴェポライザーは、一箱500円〜1,000円で購入可能なシャグと呼ばれるタバコ葉、もしくは、紙巻きタバコを等分に分けたものを使います。つまり吸うまでには、「シャグ・タバコを購入して、本体を充電して、シャグを詰めて、加熱して…」という一連の作業が必要となります。従来のタバコのように、火をつければすぐに吸える手軽さはないので、煩わしく感じる人は少なくないかもしれません。 さらに、使用後は綿棒等でチャンバー(タバコ葉を入れる部分)を拭き取るなどのメンテナンスも必要です。細かいメンテナンス方法は製品により異なりますが、長く安全に使うためには欠かせない作業です。

2.健康被害の可能性

メリットの項目で、「ヴェポライザーは紙巻きタバコに比べて有害性が低い」と書きました。ただ、加熱式タバコ=健康にまったく無害、という認識は正しくなく「有害性を軽減できる」という主張も、専門家の間では意見が分かれているのが実情です。 2018年4月8日付の時事メディカルの記事中には、大学教授による、以下のような意見が掲載されています。

"加熱式たばこのメリットとして「有害性成分は紙巻きたばこに比べて90%低減」「煙が出ないので、部屋を汚さない」などと健康へのリスクの少なさや副流煙が生じないことを強調するデータをメーカーなどが示していることだ。産業医科大学の大和浩教授(呼吸器内科)はこの点について、「ニコチンなどの有害物質はごく微量でも健康に影響を与える」と指摘した。"
(引用:https://medical.jiji.com/topics/551")

加熱式タバコは、「安全が保障されている訳ではない」という認識のもと、自制しながら利用する意識が大切です。

3. ヴェポライザーとvape(ベイプ)の違い、健康への被害は?

加熱式タバコで自分にマッチしたものを探している人の中には、電子タバコ・vape(ベイプ)を検討している人もいるでしょう。 ヴェポライザーとvape(ベイプ)にはいくつか違いがあるので、ご説明します。

違いの1つは、ヴェポライザーはシャグを直接加熱するタイプ、vape(ベイプ)は直接加熱せずにリキッドと呼ばれるフレーバー付きの液体を加熱・霧化するタイプという点です。

ニコチンが入っているかどうかも大きな違いです。vape(ベイプ)はリキッドを使用しますが、日本ではニコチンが入ったリキッドの販売は薬事法により禁止されています。その点ヴェポライザーは、直接シャグを加熱するためニコチンは発生します。ニコチンの刺激が欲しい人は、vape(ベイプ)には物足りなさを感じるかもしれません。

さらに、仕組みやニコチンの有無の違いから、健康被害についても差があると言えます。vape(ベイプ)のリキッドから発生する煙は安全性の高い食品添加物などであるため、大量に摂取しない限り有害性はほとんどありません。一方、ヴェポライザーは、繰り返し述べてきたように、少なからずニコチンなどの有害物質が発生します。つまり健康被害の可能性は、ヴェポライザーの方が高い可能性があると考えられます。

4. ヴェポライザーの使い方

ヴェポライザーの使い方はとても簡単です。
5つのステップで、順を追ってご説明します。

1.充電する

購入後、製品が手元に届いたらまず充電します。
充電ランプを確認しつつ、満タンまで充電しましょう。

2.シャグ(タバコ葉)を詰める

ぎゅうぎゅうに押し込みすぎないよう注意し、チャンバーにシャグを詰めます。
ちなみにシャグの種類には、チェ、コルツ、チョイスなどがあります。

3.電源を入れる

本体の電源を入れます。

4.温度設定

製品により異なりますが、170℃〜220℃の温度を設定し、シャグを加熱します。
温度の高低によって、喫味が変わるので個人の好みやその時の気分に合わせて設定することが可能です。温度が低いほど、ニコチンの刺激が弱くなります。

5.喫煙

設定温度まで加熱が完了したらLEDランプが点灯・点滅するので、吸うことができます。
一口目は熱い煙が上がってくるので、初めての方は特に、ゆっくり吸うように心がけましょう。

使用後は、製品ごとの説明書をしっかり確認しながら、メンテナンスをすることも忘れずに。

5. ヴェポライザートとvape(ベイプ)は、こんな人におすすめ!

ここまでの説明を踏まえて、「ヴェポライザーとvape(ベイプ)はこんな人にオススメ!」というポイントを、それぞれ3つずつ挙げておきます。

ヴェポライザーがオススメの人

・タバコ代を節約したい
・健康に配慮したい
・喫味は失くしたくない

vape(ベイプ)がオススメの人

・タバコ代を節約したい
(本体:5,000円〜1万円、リキッド:約3,000円/月、コイル:約1,000円/月)
・健康に配慮したい
・ニコチン等の刺激がなくても我慢できる

以上、ヴェポライザーの特徴、メリット・デメリット、使い方などについてご紹介しました。現在ヴェポライザーの購入を考えている方は、この記事を参考にして、vape(ベイプ)などの他製品も含めて、自分にマッチしたものを選んでください。

ライター:尾崎 海(おざき かい)

ライター:尾崎 海(おざきかい) 高知県生まれ滋賀県育ちのアラサー。東証一部化学メーカー(営業職)を退職後、ライターに転身。現在3年目。ライター業はフリーで活動中。得意ジャンルは、ヘルスケア、金融・仮想通貨、ビジネス。 真偽がわかりにくい情報が氾濫している昨今、公的データを積極的に活用するなど「100%ウソのない記事作成」を心がけている。 自身は非喫煙者であるものの、ここ数年のタバコ事情&将来にはとても興味あり。 趣味は一人旅・読書・歌。